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北海道のバラ栽培、見るだけでも楽しい!

バラが美しく花開く待ち遠しい季節がもうすぐやってきます。バラといえば昨年、母とバラに会いに岩手のバラ園に行ったことを思い出します。450種6000株の鮮やかな色彩と豊かな香りのバラに囲まれて、初めての母娘の二人旅は、いつもと違う優雅な気分で、二人とも年齢を忘れたかのように無邪気に楽しいときを過ごしました。バラには、人の心までも華やかに、幸せな気持ちにさせてくれる力がありそうです。今回はバラについて「人気の品種のご紹介」をします。



バラの人気品種のご紹介

北海道の道南では、バラは例年6月の中旬ころから咲きだします。北海道のバラは、本州と違い、伸びすぎずコンパクトに育つものや、気温が低いので色の発色が強く出るもの、など、北海道ならではの育ち方をするものがあります。今回は北海道で育てやすく、耐寒性、耐病性が強く、四季咲き(一季だけでなく何度も繰り返し咲く)バラの中から、人気の品種を選びました。


グランデアモーレ

赤のバラは北海道ではグランデアモーレがおすすめです。四季咲大輪系のバラで、耐寒性、耐病性にすぐれているのが特徴です。花径8~9センチで、1房に2~3輪の花をつけます。本州では伸びすぎてしまうこのバラは、北海道ではちょうどよく育ちます。


ベルロマンティカ

四季咲き中輪系のバラです。レモンのような黄色で小ぶりの(6~7センチ)カップ咲きの花をすずなりに咲かせ、庭を明るく彩ります。さわやかな香りも楽しめます。名前の「ベル」はフランス語で美しいという意味です。


ゴールデンボーダー

四季咲き中輪系のバラです。花径は6~7センチで、花付きがよく、香りがあり、トゲも少なく、扱いやすいバラです。黄色からクリーム色に変化します。ブーケのように房咲きになり、丸みを帯びたカップ咲きの花を咲かせます。


ビブレバカンス

四季咲き中輪系のバラです。花径は8~9センチで、鮮やかなオレンジ色がにぎやかに、何度も繰り返し咲き続けます。株はコンパクトにまとまり、一株でも華やかな育てやすいバラです。花名はフランス語で「バカンス(休暇)バンザイ!」の意味です。


ボレロ

四季咲き中輪系のバラです。花径は10センチで、バラの香りにフルーツのような香りをプラスした香りが強いバラです。春の1番花は、白い花の中央部がほんのりとピンク色に染まり、咲き終わりは純白になります。花の形も崩れず、花つきもよいです。株はコンパクトにまとまり、育てやすいです。


アライブ

四季咲き大輪系のバラです。花径は11~13センチで、紫がかった赤いバラで、香りのよい、美しい品種です。咲き終わりがまでが長く、花もちが良いのも特徴です。そのかぐわしい香りは、典型的なバラらしさでコクと深みがあり、香水の町フランスのグラースの調香師から「フルーティノート」と表現されたといわれています。


クリスティアーナ

四季咲き性のつるバラ系の品種ですが、北海道ではツルが伸びにくいので、木バラとして楽しめます。香りがよく、ボリュームがあります。花径は8センチで、房になって咲くカップ咲の花は繊細な雰囲気があります。花弁が薄く花びらが落ちにくく、トゲも少なくて扱いやすい特徴があります。


ノバーリス

四季咲き大輪系のバラです。花径は9~11センチで、ラベンダー色のバラです。青系バラの中で最も丈夫で病気に強いバラです。花の形も斬新で、形の違う花びらがランダムについているからです。花名はドイツの詩人の小説「青いバラ」の作者の名前です。


マイガーデン

四季咲き大輪系のバラです。花径は13~15センチで、バラの総選挙1位のバラです。香りも強く、フランス調香師から高く評価されました。本州では伸びて育つのですが、北海道では、伸びずにコンパクトに育てられます。アイボリーとピンクにパールを帯びた上品な花色です。


ピンクポンポネッラ

四季咲き性のつるバラ系のバラですが北海道ではコンパクトに育つといわれています。花径は5~6センチで10~15輪の房になってコロンコロンと咲く姿が愛らしいです。特徴的なかわいらしい丸い花は、関東では秋からしか咲かないそうなのですが、北海道では春から丸い形での花を楽しめます。リンゴのようなさわやかな香りもあります。





「北海道のバラ栽培、見るだけでも楽しい!」の記事はいかがでしたか?ハウス工藤園芸に入りたての40歳ころの私は、バラは難しいイメージがあり、たくさん経験して、勉強してから一番最後にじっくり学ぼう、などと思いこんでいました。でも今は違います。バラは難しく考えず、その美しさを感じるだけで十分なのだと思います。その美しい花の前にいるだけで、幸せな気持ちにさせてくれるバラに、今年ももうすぐ会えます。



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