秋に咲く花といえば?北海道のガーデニングで人気の秋の花ベスト10
更新日:2019年10月23日
こんにちは、ハウス工藤園芸スタッフ獅子原(ししはら)敏勝です。夏の暑さから解放されて、ここちのよい風が秋を感じさせてくれる季節になりました。近頃は、秋に咲く花をお探しにご来店のお客さまが多く、「秋の花はどんな花がいいですか?」とよく質問を受けます。菊のイメージが強いようですが、一番人気はリンドウなんですよ。ほかの花もいろいろありますので、これから咲く秋の代表的な花をご紹介いたします。
リンドウ

青い花がスラっと伸びた茎に咲きます。切り花にも使えて、さわやかな印象の花です。ほかの花と違って、花がパッと開くのではなく、つぼみのような状態で色づき鑑賞できます。青のほかにピンク、白、などがあります。北海道で越冬する品種も多く、一度植えておくと毎年咲いてくれます。開花期は夏から秋で、草丈は品種により異なり20~80㎝です。
コスモス

コスモスは自然な花姿が人気で、丈夫な一年草です。すっきりとした秋空に映えるコスモスは、繊細な細い葉でありながら、しっかりとした茎が支える丈夫な花です。ピンク系、白、黄色の花色や、咲き方も豪華な八重咲き、変わり咲きなどさまざまで、一面コスモスで植えられた花畑も見ごたえがあります。開花期は夏から秋で、草丈は50~~120センチです。
シュウメイギク

スラっと長く伸びた茎の先に丸いつぼみをコロンコロンとつけ、どんどん開いていくかわいらしい花です。花色は白、ピンクがあり、一重咲きのほかに、八重咲きもあります。北海道でも越冬する宿根草で、年々大株になり、花も多くつけるようになります。地下茎でよく増えます。花期は秋で、草丈は30~150センチです。
菊

切り花や仏花のイメージが強いおなじみの菊は、さまざまな種類があります。咲き方も、色も豊富で、洋風のものや、鉢で楽しめるものまで幅広く、お気に入りの菊を選ぶのも楽しいです。品種によって北海道で冬を越せる宿根草のものもあります。花期は秋で、草丈は20~100センチです。
ホトトギス

自然な花姿が日本人の心をつかんだ和風な花で、茶花としても人気で、北海道でも越冬する宿根草です。特徴的な斑点がある模様の花は、鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから名前がついています。花色は紫、白、黄色などがあります。花期は秋で、草丈は10~80センチです。
紫式部

秋にツヤツヤとした紫色の小さな実を葉の枝元にたくさんつけ、観賞価値があり人気です。北海道でも越冬する花木で、楚々とした雰囲気が上品で、秋を彩る植物の一つです。葉も美しく、緑のものだけでなく、斑入りのものもあります。開花期は初夏で小さな花を咲かせますが目立ちません。秋の実が観賞時期です。草丈は約1~2メートルです。
宿根アスター

カラフルなアスターは、野菊のような自然な雰囲気が庭になじみ、華やかにしてくれます。北海道でも越冬する宿根草です。花の咲き方も多彩で、八重のものや、一重のものがあり、花の大きさも様々あります。小さい花の品種は花の数が多く、一面ふんりとした空間になり清楚なイメージです。切り花にもでき、重宝です。花色はピンク、赤、紫、青、白などで、花期は秋、草丈は30~200センチです。
ナンバン

観賞用のナンバンで、つやのある実の色がカラフルで、周りを明るくしてくれる1年草です。秋冬は実も楽しめる植物が多く出回る季節で、ナンバンもその一つです。葉の色もグリーン以外に、黒い葉や斑入りのものもありますので、寄せ植えのアクセントとしての使い勝手もよく、比較的長く鑑賞できるのも魅力です。開花して実る鑑賞時期は夏から秋で、草丈は20~30センチです。
萩(ハギ)

秋の七草のひとつであるハギは、昔から日本人に親しまれている花で、北海道でも越冬する丈夫な宿根草です。自然な姿で、しだれる枝に無数の花を次から次へと咲かせます。一つ一つの花もよく見ると、とてもかわいらしく、花色はピンク、赤紫、白、2色コンビのものもあります。夏季は秋で、草丈は1.5~2メートルです。
ワレモコウ

切り花でおなじみのワレモコウは、北海道で越冬する宿根草です。長く伸びた枝先に2センチ位の短い穂がポンポンとつき、主役ではないけれど、他の花を引き立てたり、濃い赤茶色が秋らしい演出をしてくれます。花ビラがない分長く鑑賞できるのも魅力です。開花期は夏から秋で、草丈は20~150センチです。
「秋の花」の記事はいかがでしたか?北海道は、ほかの地域に比べて早く寒くなるので、夏が終わるともう終わり?と、思っているかたが多いのがちょっと残念です。お庭が寂しくなる秋だからこそ、この時期にもう一花咲かせてくれる花があると、春から秋まで、植物で季節を感じる喜びを体験できます。秋ならではのガーデニングの良さは、温度の寒暖差があるため、花や葉の色が鮮やかになったり、紅葉したり、穂が上がる植物もあったりと、春とは違った魅力がある植物があるのです。