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北海道のガーデニングで晩秋を彩る植物

こんにちは、ハウス工藤園芸スタッフ須藤明美です。いよいよ10月も末になり、紅葉が美しい季節となりました。北海道のガーデニングでは、この時期咲く花が少なくなり、さみしくなって、お客さまからも「もう終わりだものねえ。」などとおっしゃるかたが多く、庭を片付けたり、後始末に忙しくお過ごしかと思います。でも実は、北海道でも晩秋を彩る魅力があふれる植物はいくつもあります。ガーデニングの季節の最後の最後にお庭を輝かせてくれる、ありがたくも、美しい植物10種類を紹介します。




ハマギク

晩秋に咲く白い花は、庭を明るく演出してくれます。ハマギクだけでも主役級のボリュームがあり、ほかの花との相性もよく、何と合わせても引き立ちます。マーガレットのような5~6㎝の一重の花を咲かせてくれて、北海道道南でも越冬する宿根草です。開花期は10月初旬からで、草丈は約100㎝です。




トウテイラン

晩秋に咲いてくれる青い花の中でも、こちらはシルバーの葉色が美しく、花の咲かない季節もしっかり活躍してくれます。さえた青い色の花が穂状に立ち上がり、風情があります。シルバーの葉がビロードのように起毛したような葉なので、優しく感じられます。北海道道南でも越冬する宿根草です。開花期は10月初旬からで、草丈は約50㎝です。




ウインターグラジオラス

晩秋に咲くグラジオラスのような花が魅力的です。つぼみのつき方、花の咲き方がグラジオラスそっくりですが、アヤメ科です。上向きに美しい花型が順に上に咲いてくれます。花がつくころには花茎が長くなり、倒れやすいので、支柱を立てるとすっきりと立ち上がります。北海道道南でも越冬する宿根草です。開花期は10月中旬頃からで、草丈は約50㎝です。




ガウラ

風になびくように咲く自然な姿が人気のガウラは、北海道道南でも越冬する宿根草の中でも花期が長い貴重な存在の花です。宿根草は季節ごとに咲くものが多い中で、初夏から晩秋まで大活躍で、秋は寒暖差の影響で花色が濃く鮮やかになります。濃いめのピンクの品種はこの時期さらに色が鮮やかです。開花期は初夏から秋で、草丈は30~150㎝です。




メドーセージ

濃い青い花と、黒っぽい茎が特徴で、花期も長いです。秋からが最盛期を迎え、さらに鮮やかになった青い色が美しいです。耐寒温度はマイナス5度なので、北海道では越冬できませんが、秋までには育って大型になりボリュームいっぱいで、秋だからこそ深まる色も魅力です。開花期は初夏から秋で、草丈は60~150㎝です。




パイナップルセージ

晩秋に咲く赤い花色は暖かさを感じさせてくれます。耐寒温度はマイナス7度で北海道では越冬できませんが、春から植えて十分に成長して大きくなった株から晩秋の花の少ない時期に見事に咲く花は圧巻で、植えていてよかったと思えます。その名の通り、葉がパイナップルのような香りがするハーブです。葉色が黄色のゴールデンデリシャスという品種もあります。開花期は10月からで、草丈は約100~150㎝です。




パニカムチョコラータ

秋といえば穂が上がる植物、「グラス」も秋らしい魅力があります。パニカムチョコラータは赤い銅葉色が特徴で、穂が上がらない時期もカラーリーフとして活躍してくれます。秋に上がる穂はキラキラとして美しく、葉色もさらに鮮やかになります。北海道道南でも越冬する宿根草です。穂が上がる時期は夏から秋で、草丈は約120㎝です。




ミューレンべルキア カピラリス

晩秋に穂が上がる「グラス」です。穂が上がり始めの時の白っぽいところから、だんだんと赤みがさし、ピンクのふんわりとした幻想的な風景に変化していきます。やわらかい細かい穂が繊細で、独特の空気感が魅力です。北海道道南でも越冬する宿根草で、草丈は約90㎝です。




ブルーベリーの紅葉

果樹で大人気のブルーベリーは紅葉も美しく人気です。紅葉する木はいくつもありますが、実も楽しめて、大きくなりすぎないブルーベリーは家庭でも取り入れやすい小果実の果樹で、北海道道南でも越冬します。開花期は春で、実の収穫期は夏、紅葉は10月頃からです。樹高は1~3mで、剪定(せんてい)によって調整できます。




イワシャジン

イワシャジンは秋に咲く「山野草」に属する花です。細い茎に釣り鐘型の愛らしい花がしだれるように咲き、繊細な印象が魅力です。花色は紫と白があり、北海道道南でも越冬する宿根草です。開花期は10月からで、草丈は約30㎝~70㎝です。




「北海道の晩秋を彩る植物」の記事はいかがでしたか?これから本格的に秋の花を楽しめる本州に比べて、北海道のガーデニングの季節は短いので、だからこそ秋の最後にもう一花咲かせて、少しでも長く楽しみたいと思いました。晩秋に本領発揮の花や、秋だからこそのはかない花から、紅葉を楽しめるものまであります。季節によってさまざまな魅力がある植物たちの個性に囲まれての花暮らしは、たまらなくうれしいものです。

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