初心者も簡単!プランターで家庭菜園第1弾
更新日:2019年5月19日
「家庭菜園をやってみたいけど畑がないからできない、難しそう。」などとお客さまからよくお聞きするのですが、畑がなくてもプランターで野菜は作ることができます。自分の手で育てた野菜はよりおいしいものです。とれたての新鮮野菜を食べる楽しみを手軽に体験するのもこの春のおすすめです。まずは育てやすい野菜を選んで、楽しんでいただけたらと思います。
今回から3回のシリーズで「プランターで簡単に育てられる野菜栽培」の話題を取り上げます。第1回目は「プランター栽培のメリット」、「必要な道具」、「春が来たら真っ先に育てたいおすすめ野菜」についてお伝えします。

プランター栽培の特徴とメリット
野菜作りをプランターで栽培する良さはたくさんあります。身近に置けるので、手入れや収穫がすぐにできることや、雨が長く続いたり、突然の寒波などがあった時、手軽に安全な場所に移動でき、守ることができます。雨の影響が避けられない露地では難しい水やりのコントロールもプランター栽培なら可能です。畑より雑草取りの手間がかかりません。薬などの使用も自分で決められるので、使わずに安心な野菜を育てられることができます。
プランター栽培で必要な7つの材料
畑で本格的に菜園をするより手軽に始められ、使う道具もシンプルです。
苗、種
育てたい苗や種を用意します。植える時期の気温に適したものを選びます。
プランター
育てる野菜によって使用するプランターの深さや大きさが違います。一般的な横幅60センチの横長のプランターでも十分できます。スナップエンドウやサラダゴボウなどは深い鉢を選びます。

土
土は最も大切で、肥料も水はけも水持ちも兼ね備えていて、味に影響する微量要素も配合されている土がベストです。
シャベル
苗の植え付けの時に使います。
ジョウロ
先端にハス口(くち)がついている(シャワー状に水が流れる)ものは種まきのあとに使います。苗が大きくなったらハス口(くち)はなくても大丈夫です。
支柱
エンドウなどつる性のものを育てるときには長い直線の支柱が必要です。つるが伸びてきたら、支柱に細い麻ひもなどで結び付けます。横長プランターで葉物野菜を育てるときは短い支柱を曲げてトンネルを作り、その上に防虫ネットをかけます。
防虫ネット
葉物野菜に虫がつく場合があるので防虫ネットをかぶせて防ぎます。
春が来たら真っ先に育てたい!プランターでもできる野菜
まだ少し寒さの残る北海道は,春がきたらまず最初に植えるものは、寒さに強いものが失敗が少ないです。中でも簡単にできるもので、苗から育てるものと、種まきで育てるものをご紹介します。
【苗から育てる】
プランターに土を入れ、苗を植えます。横長のプランターですと、5~10個くらいがよいです。植える前に、苗に水をたっぷり含ませておきます。
レタス類
レタスはいろんな種類があり、サニーレタス、リーフレタス、ハンサムグリーンレタス、サンチュなどレタスだけでも色々楽しめます。外側から葉を摘み取ると長く収穫を楽しめ、サラダに大活躍です。レタスには虫がつきにくく、とても育てやすい野菜です。

スナップエンドウ、さやえんどう
エンドウはゆでても、炒めてもおいしく人気です。つるが伸びて育つので支柱に這わせて育てるため、支柱が安定するように深鉢に植えます。このような鉢ですと8個の苗が植えられ、手入れ次第で長く収穫を楽しめます。

長ネギ
横長のプランターに約40~50本位植えられます。はじめは土を浅く入れたところに苗を植え、成長に伴い、土寄せといって土を盛って増していき、ネギの白い部分を長くするようにします。

イチゴ
イチゴは本来なら秋に植えて越冬させて育てるものですが、当店では秋に大きめのポットに植え替えて越冬させてある苗なので、今からプランターで育てても収穫できます。味が良いものにするために、化学肥料の使用はおすすめしていません。

【種まきで育てる】
育てるプランターにそのまま種まきをします。先にプランターの土に水をたっぷりかけておき、十分湿った土に、種が重ならないようにばらまきします。種の袋の裏の注意書きをよく読んで、好光性種子か嫌光性種子かを見てみます。光好性とは発芽に日光の光が必要な種で種に土をかける(覆土)必要がありません。嫌光性は発芽に光が必要ない種のことで、種の厚さの2倍~3倍くらいの量の土を種の上にかぶせます。
芽が出るまでは乾かさないように注意します。水やりは種が流れてしまわないようにジョウロのシャワーで優しくあげてください。芽が出てきたら、込み合ったところを抜いて間引き、最終的に葉が触れ合わないくらいで10センチ間隔にします。せっかく芽が出たのにもったいなくて間引けないとお聞きしますが、抜いていかないと大きいものができないので、ここは少し勇気がいるかもしれません。

横長のプランターで育てる葉野菜,根菜
小松菜、チンゲン菜、水菜、ほうれん草、春菊、からし菜、パクチー、ラディッシュ、3寸ニンジン、リトルキャロットなど

深いプランターで育てる根菜
サラダゴボウ、大根
ゴボウなどは、畑で作ると長い根を掘り上げるのが大変ということで、プランターや土を入れた袋などにまいて育てる人もいます。

葉物野菜は小さくても食べられますので、お好みの大きさで収穫できます。大きくしすぎると固くなるので、おいしそうな頃合いに収穫してください。葉物野菜は虫がつくことがありますので防虫ネットをかけます。

植え付け後の管理
水やり
乾いたらたっぷり与えます。土の湿り具合が目でみてわかりにくければ、表面だけでなく中の水分の状態は指で確認したり、プランターを持ってみて重さで判断することもできます。
与えすぎには注意してください。
肥料
葉物野菜は特に肥料は必要ありません。エンドウなどは、花が咲いたころに液体の肥料を与えます(追肥)。
「初心者でも簡単!プランターでできる家庭菜園第1弾」の記事はいかがでしたか?まずは簡単なものからチャレンジすると楽しいことと思います。私は今年リトルキャロットとサラダゴボウを育ててみようと思います。採りたての野菜は、香りもよく、なんといっても柔らかくてみずみずしいのでとても楽しみです。今からどうやって食べようなどと、お皿の上のイメージをするだけでウキウキしてきます。