プランターシリーズ第3弾!プランターでも育つツル野菜
こんにちは、ハウス工藤園芸スタッフ須藤明美です。 北海道ではまだ最低気温が上がらず、寒さに弱いウリ類などの野菜は植えられずにいましたが、やっと気温が上がり、植えられる季節になりました。畑がなくても家庭菜園が楽しめるプランター栽培の中でも、ほかの野菜に比べて難易度が高いと思われがちなツルのある野菜ですが、意外にもプランターでも育てられるんです。
今回は、「ツルもの野菜をプランターで育てるメリット」、「プランターで育てやすいツルもの野菜、キュウリ、坊ちゃんかぼちゃ、小玉スイカ、プリンスメロン、ゴーヤ」、「管理のコツ」などのご紹介をいたします。

「ツルもの野菜」をプランターで育てる2つのメリット
広い畑でのびのびと育つイメージが強いツルものの野菜ですが、畑がなくてもプランターでも育てられます。プランターで育てるメリットの一つ目は、場所を取らずに栽培できること、二つ目は、身近なところに置けるので手入れが楽にできることです。
プランターで育てやすい!ツルもの野菜のご紹介
ツルもの野菜の中でも人気があり、育てやすいものを選びました。
みずみずしいシャキシャキの「キュウリ」

夏の人気野菜といえば「キュウリ」です。とても成長が早く、花が咲いてから、1週間くらいで収穫できるという楽しみの多い野菜です。大きくなりすぎると味が落ちるので、実のつき具合をよく観察し、早めに収穫するのがよいです。みずみずしいキュウリを育てるコツは、実がついたら、乾かさないように水を与えることです。プランターの土の乾き具合をよく注意してください。 プランターは、日当たりがよく、風通しの良いところに置きます。鉢に植えたら支柱を立てて、ネットに伸ばして育てます。

「キュウリ」の種類はいろいろあり、いぼがあるもの、ないもの、病気に強いものなど、お好みの品種を選んで育てます。
四川:いぼがあるキュウリです。甘みがあり、味が良く、昔ながらの味わいが特徴です。鮮度が落ちやすいので店では販売しているところが少ないです。
フリーダム:いぼがないキュウリです。渋みや青臭さがないのが特徴です。
風神:いぼが少ないキュウリです。つやがあって濃い緑色をしています。病気に強いので育てやすいのが特徴です。
小さくてもホクホク!「坊ちゃんカボチャ」

「坊ちゃんカボチャ」は手のひらに収まる小さいサイズで、ホクホクとした食感で、甘みがありるおいしいカボチャです。病気にも強く、剪定(せんてい)の手間もかからないので初心者も育てやすいです。ツルは支柱を立てて伸ばして育て、 果実が空中でぶら下がるように実る「空中仕立て」もできますし、地面に伸ばして育てることもできます。 乾燥した気候の原産地生まれの野菜なので、水を控えた管理がコツです。プランターは、日当たりがよく、風通しの良いところに置きます。

夏といえば「スイカ」!プランター栽培では小玉スイカがおすすめ

スイカがプランターで育つなんて!驚かれる人が多いかもしれませんが、プランターでも栽培できます。大玉スイカより、育てやすい小玉スイカは、直径が20センチくらいの大きさで、果肉の色が赤と黄色のものがあります。切らずに冷蔵庫に入りやすいサイズで人気です。ツルは支柱を立てて伸ばして育て、 果実が空中でぶら下がるように実る「空中仕立て」もできますし、地面に伸ばして育てることもできます。管理のコツは水やりです。水の与えすぎは甘みが落ちるので、土の表面が乾くのを待ってから、たっぷりと与えます。プランターは、日当たりがよく、風通しのよいところに置きます。
プランターでメロンまで育てられる!「プリンスメロン」が育てやすい

実る楽しみが格別なメロンもプランターで栽培できます。プリンスメロンは皮に網目がないツルツルの表面のメロンで、直径15~20センチくらいの小さいサイズのメロンです。収穫時期が近くなってくると、甘い香りが漂うので食べごろの採り時がわかりやすいです。ツルは支柱を立てて伸ばして育て、 果実が空中でぶら下がるように実る「空中仕立て」もできますし、地面に伸ばして育てることもできます。管理のコツは水やりで、土の表面が乾いてから、たっぷり与えます。プランターは、日当たりがよく、風通しのよいところに置きます。
北海道でも育てられる沖縄生まれの「ゴーヤ」

独特の苦みが人気の沖縄野菜が、北海道でも栽培ができます。生育旺盛で病気にも強く、育てやすいです。葉が秋までよく茂り、壁や窓辺に支柱を立てかけてツルを伸ばして育てると、緑のカーテンにもなります。ゴーヤは葉が多く、水分が蒸散するため、乾きやすいのが特徴なので、水は乾きすぎないように与えるのがコツです。プランターは、日当たりがよく、風通しのよいところに置きます。
シャキシャキのキュウリや、みずみずしいスイカ、イボイボのゴーヤなど、ツルものはハードルが高そうと思っていた野菜が、プランターでも作れるなんて!想像するだけで心が躍ります。目に見えてどんどん伸びていく野菜の生命力からも元気をもらえそうです。さらに、実を結び、少しずつ大きくなっていくのを見守り、収穫を心待ちにしている時間もまた、たまらない時間です。