白イチゴにひとめぼれ!60歳での新たな挑戦と失敗

こんにちは、ハウス工藤園芸代表工藤泰造(たいぞう)です。今回は、60歳になる私の新たな挑戦「白イチゴの栽培」についてお話しさせてください。そもそも「白イチゴの栽培」への取り組みは、今から3、4年前、あるカタログで「白イチゴ」を初めてみたとき、クリスマスのサンタさんの赤と白のイメージが浮かび、ケーキの上を赤いイチゴと白のイチゴで飾りつけたら、「きっと、きれいに違いない」と心を打たれたのがきっかけでした。「白イチゴはお客さまのご家庭の食卓で、きっと、喜んでいただけるはず」と、たくさん収穫できるよう願いながら、昨年の秋、白イチゴの苗を植え付けをはじめたのです。(イチゴの苗は秋に植え付けます)。

いよいよ、北海道もイチゴの収穫シーズンがやってきました。イチゴは一季なりと四季なりがあります。白イチゴは四季なりで、何度も実る性質があるイチゴで、初夏と秋に実ります。


結果、収穫できたのでしょうか。「栽培に成功していたら、親子でイチゴ狩りをしていただいて、白イチゴを見たときの感動を体験していただけたはず」。こう思うと悔しいですが、今年は、思ったように栽培できませんでした。農作物とはまさに、自然の産物、何十年農業に従事していても失敗はつきものです。失敗は来年に向けてチャレンジの糧と捉えています。とはいえ、少しでも白イチゴのことを知っていただきたく、今回は、せっかくですので、「そもそも白イチゴって? なぜ白いの、気になる味は」と、「私が試した白イチゴの栽培方法」についてお話ししたいと思います。


そもそも白イチゴって? なぜ白いの? 気になる味は

みなさまから「白いイチゴっておいしいの?」と聞かれます。 「白イチゴ」は、赤いイチゴの品種改良の途中できた偶然の産物です。イチゴが赤いのはアントシアニンという色素があるからで、「白イチゴ」はアントシアニンという色素がないため赤くならないのです。しかし、白いから未熟というのではなく、完熟でも白いままで、糖度も12度と甘みもあり、香りも強いのが特徴です。白い果肉に種が赤く色づいている見た目もかわいらしいと人気があります。


白イチゴは「高設イチゴ」「プランター栽培」の2種類で栽培を試みました。


高設イチゴは人の胸の高さで栽培するもので、高さのある台に植えて育てる方法です。

*上の画像は「高設イチゴ」


高設イチゴのメリットは、しだれて実るイチゴが、土に触れることなく清潔であること、作業する人がしゃがまずに立ったまま、手入れや収穫ができるので、楽であることです。高い位置にあるので目で観察するのもとても楽で、問題があったとき、早く気付けます。


二つ目は「プランター栽培」で、プランターで育てる方法です。横長のプランターに3株入れて育てました。

*上の画像は「プランター栽培」です


プランター栽培のメリットは、お客様がこのままお持ち帰りいただけて、手軽で、すぐに収穫を楽しめること、イチゴは秋に植えるものなので、その間の管理をして、春に大きくなっている苗としての良い見本にもなることです。また、雨が当たると病気になりやすいので、雨が降る時や天候が悪いとき、簡単に移動できることがメリットです。



白イチゴ栽培の結果から見えてきた課題


今年の白イチゴの栽培は「失敗」と、花芽がついた時点でわかりました。味こそよかったのですが、株が小さく大きく育たたず、実は小さく形もよくなく、なんといっても実が少なすぎたのです。失敗の原因は品種の特性によるものか、栽培の方法、管理なのか、受粉なのか、とにかく今後の課題が見えてきました。

*株が小さく実も小さい様子、形も悪かった白イチゴ


チャンスはまだある!白イチゴの次の収穫時期は「秋」

白イチゴは四季成りなので、次の収穫時期は秋です。春は失敗でしたが、秋には実がつくか、今からとても楽しみです。栽培している白イチゴの品種の特性をつかむまで、数年はかかると見込んでいます。私ども農家のこんな実態に「農家さんって大変ですね」と言われることがあります。確かに大変です。しかし、私は未経験の分野に挑戦にすることにやり甲斐を感じていますし、失敗も含めて経験することこそ宝であると思っています。


特に白イチゴに関して言えば「品種そのものが道半ば」ですから、失敗を繰り返しながらも、私たちでチャレンジし続けることが大切であると前向きに受け止めています。そして、ついに、実らせることができた白イチゴを、お客さまに喜んでいただける瞬間、私たちにとって、この上ない幸せです。



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