北海道の春、野菜苗の植えつけ時期の注意点

北海道もゴールデンウィークに入り、暖かくなってきて、いよいよ家庭菜園を始める季節になりました。自分の手で育てた野菜を食べる楽しみは格別なものです。「新鮮な野菜をいつでも食べられて、自分好みの野菜料理に精を出そう」など、収穫の喜びを想像するとワクワクしてきます。菜園を始める方は、そろそろ育てる野菜の準備や計画を立てていらっしゃる時期と思います。


今回は、北海道の家庭菜園で、苗を植え付けるときに注意するポイントをお伝えいたします。家庭菜園教室の参加者様からの相談で多いのが、「野菜苗を植える時期について」です。北海道の家庭菜園でよくある失敗は、「早く植えすぎて苗を枯らしてしまう」がとても多く、あまり早く植えると、低温や風の影響などで良く育たないことがあります。野菜苗は、「適した時期」に、「適した品種」を植えることが、北海道の家庭菜園の成功のカギとなりますので、参考にしていただけたらと思います。



北海道の苗植えは昼より夜の気温が重要!


昼間はポカポカと暖かい日が続くと、野菜苗を植えたくなります。早く植えたら早く育つと思っていらっしゃる人が多いのですが、北海道の5月は日中は暖かいと感じても、まだ夜の気温は低く、地温が低いのです。さらに5月の中旬でも霜の降りることもあり、植え付けても霜で影響を受けて苗が弱ることもあるのです。大切なのは、昼間の温度よりも夜温の最低温度を参考にして判断することが大切です。



野菜苗の品種で違う! 寒さに耐えられる温度


野菜苗は品種により 寒さに耐えられる限界の温度が違いますので、寒さに強い苗、弱い苗か良く調べて、植える時期を適切にされることをおすすめいたします。天気予報でよく聞く最高気温は昼に高くなる場合が多い温度で、最低気温は夜間から朝方にかけて低くなる温度です。野菜苗を植え付けるときは「最低気温」に特にチェックが必要です。


・夜間の最低気温が「3度以上」必要な野菜苗

キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・エンドウ豆・葉野菜(レタス類)は比較的寒さに強い野菜です。早めに植えると、蝶々の幼虫に葉を食べられたりしないで収穫できます。



・夜間の最低気温が「8度以上」必要な野菜苗

トマト・ミニトマト・かぼちゃ・枝豆・ジャガイモ・トウモロコシなどは他の野菜より少し寒さに強いです。でもあせらず暖かくなってからで大丈夫です。



・夜間の最低気温が「10度以上」必要な野菜苗

ナス・ピーマン・シシトウ・ナンバンなどです。天気予報をよく見て気温に注意してください。



・夜間の最低気温が「13度以上」必要な野菜苗

きゅうり・メロン・スイカ・シソ・オクラ・ゴーヤ・サツマイモなどは、寒さに弱い植物です。あたたかくなってから植えた方がよく、6月に入ってからでも大丈夫です。


水やりについて


・植え付けする前に

苗に十分に水を与えてから植え付ける。桶などに水を張り、半日以上置いて水温を上げておきます。ポットごと苗を桶の水に浸してしっかりと水を吸わせてから植えます。


・植え付け後の水やり

水は与えなくて大丈夫です。自らの力で土中の水分を求めて根を伸ばし、しっかりと根を張るようになります。ちょこちょこあげてしまうと、いつも近くで水をもらえると判断した植物は、根を伸ばさないので良くありません。植物は生きるために自らの力を発揮して丈夫になっていきます。



苗を早く植えるための工夫もありますが…


少しでも早く植えたいという方へのアドバイスとして、マルチをする( ビニールなどのフィルムで畑の地面を覆う こと)、トンネルをかける(半円型の支柱を立て、ビニールをかける)などをすると、地温を上げることや、雑草の防止、風から苗を守ることが期待できます。ただし、日中と夜温の違いから、暑さ対策と、寒さ対策の両方が必要です。


トンネル内は天気が良い日中は温度が上がりすぎることがあるので、ビニールを開けたり、穴を開けたりなど風通しを良くするなどの暑さ対策が必要ですし、逆に寒くなる夜に備えて夕方にはビニールを閉めたりなどの多少の手間がかかります。初心者の皆さまが、簡単で手間をかけずに成功するには、寒い時期に植えることなく、温度が上昇してから植え付けることがコツとなります。


天気予報で最低気温や霜注意報などをチェック


北海道の春は天気が不安定で、遅霜の心配もあります。この時期の天気予報をよく見て、霜注意報などに気を付けてください。もし植えてしまってから、霜の心配がある時は不織布をかけるなどをして防寒をします。




「北海道の春、野菜苗の植えつけ時期の注意点」の記事はいかがでしたか?初心者のお客様からの声で、「一気に全部の野菜苗を植えてしまいたい」、「早く植えると早く育つと思って」などの声が多いのですが、北海道の春は一筋縄ではいかず、寒さとのつきあいは、北海道ならではの悩みでもありますが、配慮して取り組んでみて、おいしい野菜の収穫をぜひ楽しんでいただきたいです。皆さまのチャレンジを心より応援しています。

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